この記事は、令和3(2021)年1月1日にFMピッカラで放送されたラジオ番組「協力隊のいっぺこと話したい 2021新春スペシャル」を元に制作しています。
この記事の出演者
坪井元春隊員(写真左、岩之入集落地域おこし協力隊)
高橋裕美さん(写真右、FMピッカラ)
話したがり、聴きたがり、伸び盛り!
坪井:話したがり、聴きたがり、伸び盛りの坪井元春です。よろしくお願いします。
高橋:話したがり、聴きたがり、伸び盛り。今いろいろ伸び盛りなんですね。背も伸びているのかな?
坪井:背は伸びてないけど……体重は伸びていますね(笑)。
高橋:そうなんですね(笑)。柏崎に来て、いろいろなものを召し上がっているんですね。
坪井:お米もお野菜も全部おいしいので、体重が増えちゃってます。
自分がしたいことを考えて協力隊に
高橋:ご出身、着任時期は?
坪井:神奈川県出身です。岩之入への着任は令和元(2019)年5月です。
高橋:隊員になる前はどんなことをされていたんですか?
坪井:東京農業大学を卒業後、建設関係の会社に入りましたが、退職し、自分がどんなことをしたいか考えて、協力隊になりました。学生時代から南魚沼市に遊びに行くことがあり、南魚沼の知り合いから「にいがたイナカレッジ」(※)を紹介してもらいました。イナカレッジの方と話をしたところ、柏崎で地域おこし協力隊を募集していることを教えてもらい「何それ?」と思いながら見学に行きました。
※都市部の若者を農村に受け入れるインターンシップなど、若者と地域とをつなげ、双方が学びと前向きな変化を得られるプログラムを提供するプロジェクト。
高橋:岩之入に最初に来たときはどんな印象でしたか?
坪井:いろいろな地域を見学しましたが、岩之入の方と話をして、一番フィーリングが合いました。自分の過去のことや、今考えていることを話したとき、一番真剣に聞いてくださったのが岩之入の方々だったので選びました。岩之入のミッションも、ガチガチに決まったものが大きくあるわけではないので、いろいろなことができるのも良いなと思いました。
地域の棚田を守る! 田んぼで日々活動中
高橋:今はどんな活動をしているんですか?
坪井:大きく2つあります。1つは棚田の維持です。田んぼ作業のお手伝いや、岩之入は棚田オーナー制度を活用しているので、オーナーさんの活動のお手伝いをしています。昨年はコロナ禍でオーナーさんが岩之入に来られないことが続いたので、作業風景の写真をポストカードにしました。僕や農家さんからのメッセージも入れてオーナーさんへお送りしています。
高橋:オーナーさんは約半年の間に何回も岩之入に来て、田植えや稲刈りなどの作業をした様子を、坪井さんが撮影し、ポストカードにしたんですね。ひとつのポストカードに5枚写真が入っていて、稲の様子や作業の機械が写っています。
坪井:溝切り機が良く撮れたので、使いました。オーナーさんと一緒に写った写真もあります。
高橋:これがまたいい笑顔ですね。
坪井:いい写真が撮れました。稲を手刈りした直後の写真で、達成感があったと思います。
高橋:オーナーの皆さんにとって、半年間にわたる作業の様子を思い浮かべることができるポストカードかと思います。これは坪井さんのアイデアで作ったんですか?
坪井:はい。
世代を超えたつながり・地域の語らいの場を作る
高橋:地域の皆さんとのコミュニケーションを図っているそうですね。
坪井:コロナ禍前は、お茶会や鍋会をして、岩之入の皆さん同士が話す機会をもっと増やそうと活動していました。鍋は僕が用意して、皆さんをお招きしました。すごく楽しいですよ!
高橋:どんな鍋を作ったんですか?
坪井:だしは市販ですが、白菜や人参などの野菜は岩之入の方からいただいたものを使ったこともあります。すごくおいしかったです。
高橋:それでまた伸び盛りなんでしょうか?
坪井:伸び盛りでした(笑)。
高橋:そこでいろいろなコミュニケーションや、出会いもあったんですか?
坪井:世代を超えたつながりをミッションで求められているので、年配の方から若い方までつながりがあります。また、物理的に家が遠い方はなかなか接する機会がないのですが、同じ場所に集まる理由があれば、お話する理由もできるので、会話が広がりました。
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