県内唯一のミニカー専門店

柏崎在住の方、柏崎出身者、柏崎に勤務している方の中から、柏崎では珍しい活動などをされている激レアさんを探し、紹介する連載コーナーです。県内唯一のミニカー専門店を経営する激レアさんに会ってきました！

激レアさんprofile

日向　曜（ひなた　あきら）さん

山形県鶴岡市出身。新潟工科大学進学を機に柏崎へ移住。自動車電装部品のインターネット販売やカーオーディオの修理などの会社「プレジャーネット」を平成19（2007）年に起業。平成31（2019）年3月にミニカー専門店「NEWOLD」を開店。

どうしてミニカー専門店を始めようと考えたの？

車部品のネット販売の仕事をしながら、イトーヨーカドー丸大柏崎店での仕事もしていました。イトーヨーカドーの閉店が決まった時、従業員やお客さんが口々に「柏崎が寂しくなっちゃう」と悲しんでいるのを見聞きし、「自分にも何かできないか？　柏崎を元気にしたい」と考えるようになったのが始まりですね。それにインターネット販売をしていると、集荷に来る運送会社や銀行の方くらいしか人との関わりがなくて、寂しかったんです。お店での販売は、お客さんに会えるし、話も直接聞ける。人との関わりが自分の原動力になっているのに気付いたんです。でもミニカー専門店で、採算をとることは難しいと分かっていたので、開店するか悩み、足踏みをしていました。

ミニカー専門店開店のきっかけは？

出張先の長野で、就職せずに起業を目指す信州大学の学生に、偶然出会ったんです。その大学生の話を聞いていたら感化されたんですよ。「自分より若い子が、挑戦しようとしている！　不安に思っている場合ではない、採算度外視でやるか！」と開店を決心しました。誰かに何かしてもらうのではなく、自分で何ができるか考えて行動していきたいと思っています。でも不思議なもので、人のために行動すると、周りが助けてくれる。柏崎の皆さんに支えられながらこの店は展開していっています。柏崎にお店を開いて良かったと思います。

ミニカー専門店にはどのようなお客さんが来る？

遠方からのお客さんが多いんですよ。それは市内ではなく、市外に広告を出すようにして、仕掛けているからなんです。遠方からのお客さんは、この店に来た後に、市内の飲食店に行ったり、観光したりしてくれるでしょ。それが狙いなんです。この間もお店に来た後、鯛茶漬けを食べたり、恋人岬にドライブに行ったりしたお客さんがいました。このお店をきっかけに柏崎に足を運んでもらって、柏崎を楽しんでもらえれば、私が店舗を構えた目的が果たせるんです。

お店を始めてうれしかったことは？

お客さんが市内を観光してくれているのもうれしかったし、お客さん同士が仲良くなっているのを見るのも楽しいです。ミニカー好きは、実際に乗っている車もこだわりがあることが多いので、店の駐車場で、愛車を見ながら語ったり、写真を撮ったりと交流があるんです。趣味が一緒の人同士でみんな交流したいんですよ。だから好きな車種の人同士が店内にいたら、声を掛けることもあります。趣味のお手伝いができたらうれしいですね。

インタビュー後日談

取材後「柏崎ファンクラブイベントかしわざき岬めぐりのPRに協力するよ」と言ってくれた日向さん。ミニカー専門店独自の企画を作ってPRしてくれました。題して「僕を岬に連れてって」！　ミニカーショップは、自慢の愛車で訪れる方が多く、お客さんの愛車に店長自ら乗車し、一緒に岬へ行くという企画です。お店のツイッターで呼びかけたところ反響があり、６カ所の岬を別々のお客さんと車で巡ったそうです。初めましてのお客さんとも楽しくドライブできるのは、日向さんの人柄と、車好きの方が横のつながりを大切にしているから。春には愛車好きの懇談会をやりたいなと語る日向さんの今後の活動にも注目です！