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夢の東京2020オリンピック審判員

柏崎在住の方、柏崎出身者、柏崎に勤務している方の中から、柏崎では珍しい活動などをされている激レアさんを探し、紹介する連載コーナーです。日本で7人しかいない国際大会水球審判の激レアさんに会ってきました!


激レアさんprofile

津崎 明日美(つざき あすみ)さん


熊本市出身。中学1年生から大学4年生まで水球選手として活躍。社会人になってからは、横浜市でジュニア選手の指導を行い、その後審判に転身。柏崎市に移住後、水球クラブチームのブルボンウォーターポロクラブ柏崎に所属。審判とジュニア選手の指導を行う。今年3月には、国際大会の審判に選ばれる。





水球の審判をはじめたきっかけは?

ジュニアチームの指導をしている時に、チームコーチから審判にならないかと声を掛けられたのがきっかけです。最初は「審判なんてできない」と後ろ向きでしたが、試しにやってみたら「あの判定ができるなら大丈夫!」と太鼓判を押され、審判としての活動をスタートしました。世界大会などで活躍する審判の方と会ったり、周りの応援もあり徐々に頑張ろうと熱が入ってきました。選手のときは、審判は敵みたいに思っていたので、今審判として活動しているのが不思議です。



東京2020五輪大会でも審判するの?

まだ決まっていません。国際審判の資格を持っている人の中から選ばれた人だけが国際大会に派遣される審判として登録されます。日本からは7人が登録され、その7人に今年選ばれました。さらにその中から1人だけが東京2020五輪大会に審判として行くことができるんです。9月にポルトガルで行われる世界ジュニア選手権(女子)で、審判としていい活躍ができれば東京2020五輪大会の審判になれるかもしれません。頑張ってきます!

審判になって思うことは?

ルールブックに書いてあること以外の「審判の裁量」の部分がすごく難しいです。判定に対して文句を言われ、つらい思いもたくさんしました。例えば、女子水球だと水着のつかみ合いがあるのですが、この場合はダメ、この場合は良いなど、ケースバイケースなことが多いんです。日本だと女子水球の試合が少ないので、女性審判でも男子水球の審判をすることがあります。男子水球は、女子水球に比べ、スピードも早く判定が難しいです。今までの選手経験だけでなく、多くの試合を見て審判経験を積んでいきたいと思っています。


今後の目標は?

東京2020五輪大会で審判をすること。それから指導にも力を入れたいですね。柏崎に来て、ジュニア選手の指導を頼まれたとき、最初は「審判として頑張ると決めているので、指導はお手伝い」と思っていたんです。でも選手たちの頑張っている姿を見ていたら指導にも熱が入っていきました。水球は「水中の格闘技」と言われるほど激しいスポーツで、いろいろなことが起こります。自分が選手だったとき、試合で納得いかない判定があり悔しい思いをしたことがありました。しかし審判になった今では、審判がどういう基準で判定しているのかという、選手のときに知りたかったことがわかります。ジュニア選手には、審判だからこそ伝えられることを指導していきたいです。いろいろな正しい情報を伝えられるのは審判の特権です。自分が正しい知識を身につけて指導していきたいと思います。



インタビュー後日談

インタビューの数か月後、津崎明日美さんが、東京オリンピック水球競技の審判員に選ばれました。東京オリンピックの水球競技の審判員は、世界から男女計24人が選ばれますが、日本から選ばれたのは津崎さん1人。オリンピックの水球競技で日本人女性が審判員を務めるのは史上初です。東京オリンピックで審判員を務めることを目標にしてきた津崎さんは「初めての大舞台なので緊張やプレッシャーもありますが、メインとなる選手が納得する判定ができるよう、しっかり準備をして挑みたいと思います」と意気込みを見せています。柏崎発・オリンピック水球競技、史上初の日本人女性審判員、津崎さんの活躍にも期待しましょう!





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