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究極の米づくりとセルフブランディングに挑む5代目米農家


「米山プリンセス」という目標は、米農家として大きなモチベーションです

躍動する人case3

重野農産

重野 貴明さん

米農家の5代目。整備士を経て35歳で就農。「あなたのおにぎりになりたい」という経営理念の基、お米ともち麦のブレンド米・ペットボトルに入ったお米などの販売の他、ラベル、米袋、ダンボールをおしゃれなデザインに変え、アイデア満載のお米を提供。


■セルフプロデュースに挑戦する理由

重野さんが就農したきっかけを教えてください

農家を継ぐつもりはなくて整備士をしていたんですが、父親も歳をとってきたのを見て、35歳の時に専業という形で就農しました。農家としては5代目です。子どもの頃から父親が作る米はおいしいと思っていたし、農作業も嫌いじゃなかったので、やってみようと決意しました。



重野農産のお米はパッケージデザインがお洒落で、ペットボトルに入っているタイプはふるさと納税でも人気商品ですね

就農して1、2年は親から言われるように作っていたのですが、それだけではこの先難しいし、自分で作ったものを自分で売りたいなという気持ちになったのがきっかけですね。農業の「古い」とか「ダサい」というイメージを変えたいのもあって、米袋も、作業服も、変わったデザインにしたいなと思って、長岡でデザイナーをしている知り合いにお願いして、米袋のデザインから始めました。

その人と話をしていたときに、ペットボトルに入った米があったらいいんじゃないかというアイデアが出たんです。やるなら、ペットボトルもスタイリッシュなものがいいとこだわって探して、やっと見つけたのが今使っているボトルです。

ポイントは真四角であること。この形なら冷蔵庫で立てても、横にしても安定して置けます。同じ頃、無洗米をふるさと納税向けに出してみないかという提案もいただいて、ふるさと納税に出すなら、おしゃれなものがいいと思ったので、ペットボトルと組み合わせて商品化しました。

ペットボトルには無洗米が2合分入っていて、1本を炊飯器に入れれば、すぐに炊くことができます。やっぱり、都会の人にとっては簡単に炊けるというものは重宝するみたいで、ふるさと納税での反響は大きいです。他には、結婚式の引き出物に使っていただいたこともあって、なるほどなと思いました。用途はお客さまに教えられますね。自分が考えたもので喜んでいただけているのを見ると、やりがいがあります。


動画配信をするなど、ネットも活用していらっしゃいますね

動画は趣味ですね。最初は農家が3K(きつい・汚い・危険)でダサいとか言われるので、稲作農家ってどういうものかを知ってもらおうと思って始めました。見てくれた高校生から「農家のイメージが変わりました、僕も農家の道に進みたいです」というメッセージをもらって、やっている意味があったなと思ってうれしかったです。若い人に届けられるというのはいいですね。

▲農業のすばらしさを動画で配信中!


■米山プリンセスへの挑戦


米づくりに対するこだわりは

やはり、おいしいものを作らなければ意味がないと思っています。栽培に関しては、父が長年やってきていますし、過去には賞も取っているので、父のやり方を引き継ぎながら、自分なりの工夫もしていきたいと思っています。


米山プリンセス(※1)に取り組んで1年目、2年目とも認証米となりましたね

米づくりは天候の影響もあるので、毎年同じという訳にはいきませんが、やるべきことをやって認定されたら自分のやったことは間違ってなかったんだなと思えるので、モチベーションになります。

私が就農した頃は、数値で米の品質を見ることは無かったので、今回、米山プリンセスとしての数値をクリアしたものだけがその名前を名乗れるというのは、米農家にとってはひとつの目標と捉えています。

ふるさと納税も、米山プリンセスも、柏崎のお米がおいしいということを宣伝するには、すごくいい機会だと感じています。米山プリンセスの基準は、魚沼産コシヒカリと同じか、それより厳しいくらいの基準なんです。そういうお米が柏崎でも作れるという宣伝になるし、柏崎の米はおいしい、という認識が広まっていくのではないかと思っています。


(※1)米山プリンセス:柏崎産コシヒカリを対象として、おいしく安全な米づくりを目指し、市が定めた厳しい基準(品質・食味・栽培方法)をクリアした認証米


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